小学校歯科健診

本日は近所の小学校へ歯科健診へ行ってきました。
小学校、幼稚園、保育園などの歯科健診に10年以上携わってきた私が感じていることは、
・虫歯は減っている
・歯並びが悪い子が多い
という事です。
健診を行なった411名のうち、虫歯が5本以上ある子は15人でした。
これは全体の3.6%ですが、前年度の歯科健診で虫歯と診断されていた歯がそのまま放置されている子や、
歯がボロボロで噛む場所がない子もいたりして非常に心配になります。
学校からの健診結果に虫歯があると書かれていたご家庭は、是非ともかかりつけの歯科医院に行かれてください。
歯並びについてですが、不正咬合だと判断した児童は全体の52%で、半数以上の子が「歯並びが悪い」という事でした。
とはいえ残りの半数は歯並びが綺麗なのか?というとそうではなく、ほとんどの子が「不正咬合の基準には至らないけど、綺麗な歯並びとは言えない」という状態です。
知っていただきたいのは、「歯並びが悪い」は「顎の成長が悪い」と同義だという事です。
本当は綺麗に並びたいんだけど、顎の成長が悪くて歯が並ぶスペースがなかったから歯並びが悪くなるのです。
顔の半分は「顎」です。
顎の骨の周りには、目、鼻、耳、そして脳など大事な器官が揃っています。
つまり顎の成長の悪さは、子供達の健康に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。
健診結果で歯並びを指摘されていたお子さんは、虫歯がなくても歯科医院で相談されてみてください。
最後に、もう一つ気になることがあります。
児童数が年々減っていることです。
少子化なので当然なのですが、ただでさえ子供の数が減っているのに、顎の小さい子がどんどん増えていくのであれば、一体この国の将来はどうなってしまうのでしょうか。